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当院のがんに対する取り組み

 当院は地域がん診療連携拠点病院として質の高いがん医療を地域の皆様に提供するために多職種が協力して様々な取り組みを行っています。その一部をご紹介します。

1.Cancer Board
これまでは科ごとにそれぞれの治療を行うのが当たり前でした。
しかし現在のがんに対する治療は内科のみ、外科のみということはありません。
そのためがんに対する病院としての治療方針が必要になります。

当院では週に1回(毎週木曜日AM 8:00~)の間隔で主に消化器癌や乳癌に対して外科、消化器内科を中心として治療方針について検討しています。
これにより治療方針についての共通認識を持つことが可能になると考えています。
また電子カルテにより医師を含めた多職種での情報共有が可能となっており、多面化する癌治療に対応できるようにしております。

2. 症例検討会
癌を中心として稀な症例や興味深い症例、治療に難渋した症例について月に1回外科、消化器内科、放射線科、病理医を中心として症例検討会を行っています。
日常診療ではじっくりと時間をかけて向き合えない病理写真や画像についても見聞を広める良い機会です。

3.外来化学療法室
消化器癌や乳癌の化学療法(抗がん剤)の多くは外来でできるようになってきました。
抗がん剤は患者さんの不安が大きい治療の一つです。
抗がん剤治療前には医師が外来で診察・面談を行いますが、十分な時間をかけられないことも多い現状があります。

当院の外来化学療法室は広いスペースに、13台のリクライニングチェアを配置されリラックスした環境で受けていただけるようになっています。
また専属看護師や薬剤師を配備して、患者さんの副作用に対する不安や癌に対する思いなどを傾聴し、必要があれば医師に報告して対応するなどして、治療が少しでも安全に安心して続けられるように努めています。

4.緩和ケアチーム
癌によって痛みなどのからだの症状や不安などのこころの症状が出てくると思われます。
その治療に並行して、症状を取り除く治療(緩和ケア)を行うことが質の高いがん医療であると考えています。
医師や看護師からの依頼を受けて、入院緩和ケアチームが対応しています。
緩和ケアチームは 緩和ケア科医師、がん看護専門看護師、薬剤師、ケースワーカー、心理士などの多職種がチームを組み、これらの症状を軽減するようにサポートします。
また退院後も緩和ケア外来につなげてサポートを行っています。

5.がん相談支援センター
専門的な知識を持つ看護師やソーシャルワーカーが担当となり、患者さんのみならずご家族も含めて、がんによる様々な問題を整理し、解決策を一緒に考えていきます。
仕事をお持ちの方については就労に関して社会保険労務士への相談も対応しています。

また患者さんやご家族同士がお話できる場を運営し、この場を通して療養や生活に関する情報提供も企画していきます。

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