
診療科の概要
当科は総合病院の一部門であることから、他の診療科と同様、入院外来共に急性期の治療を中心とした体制を組んでいます。 例をあげると、パニック障碍を疑われて、かかりつけの診療所から紹介された若い女性がいたとします。しばらく当科へ通い、生活指導や薬物療法でパニック発作が軽減すると、担当医から近くのメンタルクリニックへ移ることを勧められると思います。パニック発作の再発防止や外出恐怖症などの治療には月あるいは年単位の時間がかかるので、医師が1,2年で入れ替ってしまう当科は残念ながら不向きです。また、通院治療を受けていたにもかかわらず、職場の異動をきっかけに鬱病が再燃してしまい、メンタルクリニックの医師から紹介されて、当科に入院した初老期の男性がいたとします。2ヶ月程仕事から離れて休養しながら、薬物療法などを受け、回復が軌道に乗ったところで、担当医から自宅へ退院し、元のメンタルクリニックへ通うことを勧められると思います。
そっちの都合じゃないかと言われればその通りとしか答えようがないのですが、近年“病診連携”を合い言葉に、このような地域内での分業・協働体制が整えられつつあります。“病病連携”と言って、精神科病院に入院中の精神状態が未だよくない患者さんが、血を吐いたり、転んで骨を折った時に、一時的に当科へ転院し、他の診療科の検査や治療を受けることや、跳び下り自殺を図り、よその総合病院の救命救急センターに入院した患者さんが、精神科治療とリハビリテーションの為に当科へ転院してくることもよくあります。
一方、当科は小さな所帯なので、難治な患者さんをじっくり診る体制がなく、社会復帰の為のリハビリテーションに欠かせないデイ・ケアなどもありません。精神科としては、ちっとも総合的ではなく、限界だらけなのが実状ですが、 "こじんまり"頑張ってきたのが当科の歴史です。総合病院の中の精神科なので、複合的な病態の患者さんが紹介されてくることが多く、“心と脳と体の相互作用”を常に考慮しながら診療するよう努めています。
対象症状
(例)
・憂鬱で何もしたくなくなった。
・死にたいと思うことがある。
・食欲減退や倦怠感などの身体症状があるのに、色々な検査を受けても異常なしと言われた。
・疲れているのに眠れない。
・乗り物に乗ると突然心臓がドキドキしたり息苦しくなる。
・ひとつの事にこだわってしまい、生活に支障がある。
対象疾患
統合失調症、気分障害(鬱病、躁鬱病)、神経症パニック障碍などの各種神経症、脳血管障碍や膠原病、慢性腫瘍などと関連した精神障碍、認知症、思春期の精神障碍の一部
外来診療
♪初めて受診(初診)される方へ♪
月曜から金曜日まで:
初診は1日1名~の予約制となっています。
予約の際には、かかりつけ医、通院中の精神科や心療内科の医療機関、保健福祉センターなどからの紹介状
(診療情報提供書)が必要です。
予約方法については、14:00~17:00の間に、外来Dブロック(精神科外来)までお問い合わせ下さい。
土曜・日曜・祝祭日:
受け付けていません
。
♪2回目以後の受診(再診)の方へ♪
再診は9:00から30分ごとの時間枠予約制になっています。
予約されている方は、再診予約票に記載されている時刻までに外来Dブロックへお出で
下さい。
予約した日時より前に受診を希望される場合は、精神科外来へ電話して予約日時を変更して下さい。
予約した日時を過ぎると電話での再予約はできません。
受診を希望される場合は、8:30~10:00の間に予約外受診の受付をしてから、外来Dブロックへお出で下さい。
当科への入院を希望されて初診される方は、精神科外来で予約を取られる段階でお知らせ下さい。
なお、病状が急に悪化し、受付時間(8:30~10:00)を過ぎてからの受診を希望される場合は、先ず精神科外来へ電話で問い合わせて下さい。
夜間の場合は救急外来へ問い合わせて下さい。
土曜・日曜・祝祭日:
病状が急に悪化し、臨時の再診を希望される方は、先ず救急外来へ電話で問い合わせて下さい。
精神科医は当直していませんので、必ず診察できるとは限りません。しかし、電話での助言、救急科医
による診察、精神科救急医療相談窓口への紹介など何らかの対応はしたいと存じます。
心身医療センター(西2病棟)に空床がなかったり、“柔らかい閉鎖病棟”では対応できない病像を呈している場合には、現在おかかりの医療機関、最寄りの保健福祉センターや神奈川県立精神保健福祉センターなどの相談窓口から、よその病院を紹介していただくよう助言させていただくことがあります。
“柔らかい閉鎖病棟”開放型病棟では対応できない病像というのは、例えば以下のような場合です↓
×興奮や暴力が著しい。
×入院を強く拒否し、行動にも激しく抵抗している。
×今酔っぱらっている。
×認知症で徘徊がひどい。
×アルコールや薬物の依存症に対し専門的な治療が必要である。
×長期の入院療養を希望している。
入院診療
心身医療センター(西2病棟)に入院されているのは主に、通院治療では診断が確定できなかったり、病状が改善できなかった感情障碍(躁鬱病)圏や不安障碍(神経症)圏の方です。ストレスの多い状況から一時離れて休養したり、精密検査を受けたり、薬物療法を工夫したり、認知や行動の“癖”を修正したり、退院後へ向けて状況を調整する、などが主な治療手段です。
薬物療法や精神療法などを色々工夫しても充分な改善が得られなかった症例では、説明し同意を得た上ですが、総合病院の特性を活かし、全身麻酔科下での電気痙攣療法(修正式)を行なうことがあります。
又、よその精神科病院に入院中の患者さんが重症な身体合併症(例えば、肺炎、腸閉塞、悪性腫瘍、骨折)を起こして、当院へ移って来られた場合、精神医が、一般病棟へ往診したり、あるいは、心身医療センターに入院してもらいながら、他の科による診療が円滑に行くよう援助しています。
身体疾患で他の科に入院中の患者さんが精神症状(例えば、不眠、不安、焦燥、抑鬱、譫妄、幻覚、妄想)を呈した場合も同様に精神科医が併診しています。
一方、精神分析療法や認知行動療法、森田療法などの専門的な精神療法や、光照射療法、などは行なっていません。(今後の課題です)
ほとんどの方は1~3ヶ月で退院されますが、一部の方は専門的な医療やリハビリテーション、長期療養などを目的として、精神科病院や介護老人保健施設、グループホーム等へ移られています。
外来診療担当医
スタッフ
役 職 |
氏 名 |
専 門 分 野 |
||
部 長 |
たけかわ よしかず 武川 吉和 |
総合病院精神医学 |
【資 格】 精神保健指定医 精神科指導医(日本精神神経学会) 一般病院連携精神科指導医(日本総合病院精神医学会) 【その他の所属学会】 日本精神病理・精神療法学会 日本家族研究・ 家族療法学会、日本精神科救急学会、 日本病院地域精神医学会、神奈川県精神医学会 |
|
医 師 |
もりた むつお 森田 睦郎 |
臨床精神医学 |
【所属学会】 日本精神神経学会 |
|
医 師 |
やまぐち かずみ 山口 和己 |
臨床精神医学 |
【資 格】 日本精神神経学会 |
|
医 師 |
あんどう たけし 安藤 豪 |
臨床精神医学 |
【所属学会】 日本精神神経学会 |
